今回は金沢城のシンボルである【石川門】について紹介します
本記事を読むと【石川門】について以下のことが分かります
- 【石川門】の外観や特徴
- 【石川門】の名前の由来
- 【石川門】の見どころ
- 【石川門】のアクセス方法
それではさっそく内容に入ります
【石川門】とは
お城から見て東側にあり兼六園には七つ出入口があるのですがその中の『桂坂口』の向かいにあるのが『石川門』です
江戸時代1788年につくられたもので重要文化財に指定されていて東側の防御としてつくれている二層二階の櫓になっています
【石川門】は【河北門】【橋爪門】とともに金沢三御門(かなざわさんごもん)のひとつと言われています
金沢城の門は復元されたものばかりですがこの【石川門】だけが金沢城で唯一江戸時代のときものと言われています
【石川門】という名称の理由
有名な石川門ですが実は搦手(からめて)といわれて裏門にあたります
なぜ『石川門』という名称なのかというと『石川郡』の方向をむいて建っているからこのように名付けられたと言われています
【石川門】の構造について
【石川門】は二層二階の櫓がある門になっています
櫓の部分に窓の様なものが見えるこれは唐破風(からはふう)の出窓式になっている緑部分のところは鉄砲狭間(てっぽうさま)そして、この緑の下の部分は石落としになっている
門の外からやってきた侵入者を撃退できるように守りの構造になっています
瓦
石川門の屋根瓦には鉛が使用されています
鉛は初めは灰黒色をしていますが年月が経つにつれて白っぽくになっていきます
そのため通常の瓦よりも光沢が抑えられていて鈍い光を放つ味のある瓦になっています
なぜ瓦に鉛を使われたのかは諸説がありますが籠城戦になったときに供えて鉄砲玉とし使用するためや貨幣鋳造をする際に余った鉛を使用しているなどと言われていました
門
門に着目してみると木製の門に対して、鉄の鋲がうちこめれています
城を守るために頑丈なつくりになっていることがこのことからも確認できますね
裏から見たとき
石川門をくぐると桝形の空間になります次の門は石川門から見て右手側90度回転した箇所に配置されています
この空間から石川門の方を見てみると小さな屋根がふたつついていることが確認できます
この特徴は高麗門(こうらいもん)といわれます
海鼠壁(なまこかべ)
白い漆喰が使われていて黒い平らな瓦でつながれているものを海鼠壁とよびます
坊火・防衛のためにつくられている
なお表から見ると複数のこの黒い平らな瓦が並べられていますすが後ろから見ると一部瓦をはずすことができる構造になっていて鉄砲狭間(てっぽうさま)になるように作られている
鉄砲は片膝をついてうつので鉄砲狭間は低い位置につくられているのが特徴です
二の門の特徴
二の門は上に櫓がある櫓門になっています
石川門(一の門)と二の門を結ぶ空間に的を閉じ込めてこの櫓部分から石等を落として敵を攻撃する造りになっています
石垣
石垣に注目してみましょう
石川門の一の門をくぐった正面の部分は切り込みハギという石垣の作りになっています
びっちりと隙間なくはめ込まれている
しかし、
一の門の外側から見たときや
二の門背を向けた状態でみたときには石垣は打ち込みハギという石垣になっています
割った石を積み重ねてつくる石垣で隙間の部分にも小さな石がはめ込まれるようなっている
なぜ同じ空間で石垣の構造を変えるなど美観や遊び心が感じられてるのが金沢城の魅力のひとつになっています
ちなみに金沢城は別名『石垣の博物館』と呼ばれるほどいろんな石垣を見ることができます
石垣に興味があるかたはぜひ行きたいお城のひとつといえるでしょう!